「とにかく全力で頑張る」をやめます。

 2014年に入ってから年始の数日間は目標についての記事がよく見られました。ぼくは毎年(というより何をやるにも)、特に具体的な目標を設定しないでいるのですが、今年は何か目標を持ちたいなあとぼんやり考えていました。そしてついに(?)タイトルにもあるように『「とにかく全力で頑張る」をやめる』という目標が見つかったので書いておきたいと思います。

※全力で頑張るのをやめるといっても、今までが全力で頑張ってきたんだという意味ではないです。
 

 ぼくは目標を立てるのが苦手で、あまり好きじゃないと思ってました。特に体育会系的な、明らかに無理なものやどう取り組むのか具体的に決まっていないものに対して、とにかく全力でやるみたいな感じが苦手です。それに加えて、今まで年始の目標も立てたことがないし目標とは無縁の人生だと思ってました。



・意外と日常に入り込んでいる「目標」に対する意識
 改めて考えてみると日常生活で目標を立ててるなと思う瞬間が多々あります。「打ち合わせを1時間で終わらせよう」だとか「あと3時間集中して試験勉強しよう」とか「今週でこの本読み終えよう」なんてのもあります。意識してないだけで瞬間瞬間に目標を立ててるんですね。自分で目標について考えてみると意外と目標人生だったというのは新しい発見です。

 じゃあ目標を達成できてる?って考えてみると達成できてたりできてなかったり…。特に、達成できていない中で深刻だと思うものには共通して「とにかく全力で頑張ればできる」思考が入り込んでたんですね。試験勉強について深夜の時間全部集中すればできるとか、現状明らかに問題だらけなのに笑顔でお互い「とにかく頑張ろう」と言ってみたり。達成できないって薄々分かっててもいいのに。。
で、どうせなら良い目標を立てたいなと思いました。目標を立てないでいようとしても、日常生活で無意識に目標を立てては達成できていないというなら、いっそ意識して目標を立ててみようとおもったわけです。



・そもそも目標設定はしたほうがいいのか
 目標を立てると決めたわけですが、そもそも目標設定って必要なの?ということについて。年始にはこんな記事が話題になっていました。
どうせ今年も目標立てても何も達成できずに終わるんだからやり方変えろ。やり方。 - 拝徳
昨年できなかったことはたぶん今年もできません - 脱社畜ブログ
 どちらも去年できなかったんだからどうせ今年もできないよというようなタイトルですね。でも中身を読んでみると、だから目標立てるのやめろってことじゃなくて目標の立て方を変えて工夫しろってことみたいです。他の目標についての記事でも目標の立て方や達成のコツなどの内容で、目標を立てて過ごすことについては肯定的なものが多いなと思いました。一先ず目標を立てることは良いことみたい。
今年こそ、三日坊主を卒業! 目標を達成するコツ3つ | 女子力アップCafe Googirl
今年1年を有意義に過ごすために、すぐに実行できる7つのこと:あるCEOの選択 | ライフハッカー[日本版]

 じゃあ具体的にどんな目標が良さそうなのか。上の記事で書かれてることを箇条書きで書き出してみます。
・何かをやるではなく何かをやらないという目標を立てる
・欲張りな目標を立てずに余白(余裕)のあるものにする
・数字を入れる

 基本的なコツはこんなところかなと思います。
あとは自分が目標にしたいこと。これが結構難しいです。体調を崩したくないから「体調を崩さない」という目標にしようと思っても、体調なんてどうしようもないときもあるし。ブログ毎日更新はハードル高いし(そもそも書くことあんまりない)。そう考えているうちに何かをやらないって目標がいいなと思いだし、「とにかく全力で頑張る!」が嫌いなんだから「とにかく全力で頑張る!をやめる」ってどうだろう、と考えました。


・思考停止を避けるための禁止ワード
 「とにかく全力で頑張る」をやめるという目標については思考停止を避けるための禁止ワード、ぐらいの捉え方をしています。全力で頑張ることや、もっている実力を出し切ることを否定しているわけではありません。「とにかく全力で頑張ろう」という状況になる時点で、それって遅すぎるんじゃない?と感じることが多かったのです。特に大学生になってからのことですが、なかなか動きだしが遅く、後半切羽詰って「とにかく全力で頑張ろう」で乗り切ろうとするリーダーをよく見ました。期限が迫っていたりチームで動くときに何をどう実行するのかということを考えるのを避けてしまっているなと。全力で頑張ることって、頑張ってるって時点で長続きしない不安定な状態なので、それを毎回必要とするやり方はどこかに問題があると思っていました。しかもなんだかんだ(※結果は中途半端だったりはしますが)それで乗り切れてしまう点に、これらを自覚できない原因もある気がします。


・優れた目標設定
 ジャック・ドーシー氏の以下の記事は、目標設定についての学びが多いと感じました。一般的なToDoリストはあまり好きではないのですが、これはいいなと思います。
Twitter創業者ジャック・ドーシーが語る成功の条件 - ログミーBiz


 高校サッカー部時代、試合前に確認して全体で共有するものがありました。
1.ボールを取られたらすぐ追う
2.パスを出したらすぐ走る
3.ボールをもった相手にすぐ寄せる
以上3つです。今思うとこれらは非常に優れた目標だったと思います。フィジカルやテクニックに依存していなくて誰でも取り組める点や、具体的に何をするのかがはっきりしている点、そして非常にシンプルです。このような具体的な実行ベースな目標が理解しやすく、成果もでるのかなと思います。いきなりここまで洗礼された目標は難しいですが。こうした目標もリスト化していきたいです。


 ということで、今年はとにかく全力で頑張ることはやめます!!全力で頑張らなくてもいいような、楽しい1年にしたいと思います。