すべてがコミュニケーションのツールになる

昨日、いちのせき(@Ichinoseki)さんがつぶやいた
>>今日読んだ本。『心のなかの幸福のバケツ』
友人の紹介で知った本。読書好きな友人たちの中で、20歳になる教え子に人生を変える(かもしれない)20冊をプレゼントしたい、何かオススメはありますか?という素敵な問いかけの中から挙がってきた一冊。<<
というつぶやきの中の、「20歳の子の人生を変える(かもしれない)本」というすてきなニュアンスが目に留まりました。

以前から、ぼくも本を読むことがすきで、他の人に半ばおせっかいなまでに本をオススメしては貸してみたりプレゼントしてみたりしてます。

本をプレゼントするには相手の普段の発言や悩み、相手の嗜好、生き方・考え方をぼく目線で捉えて、それに合った内容のものを選らばなければなりません。そしてそれは同時に「ぼくはあなたのことをこう捉えてるよ」「この内容、好きだと思うなあ」という発表のようなものでもあります。それを相手は受け取るわけですから、相手に自分の中身を伝える一つの手段として成り立っているのだと思います。

結果として「すごい感動した」だったり「面白かった」だったり何かの「参考になった」というコトバを、本とともに返してもらって、それがまたその人とのコミュニケーションに繋がっていくということが起こります。

これは、お互いの好みの共有だったり、好きな人の好きなものを知る一つきっかけになっているでしょう。

家入一真さんはTwitterで、『旅する本』と題して、自身の著書を読み終わった人がほしい人に贈る、これをまた読み終わった人が次に読みたい人に贈るという企画を行っています。
本は、本棚に飾ってあるだけでは場所をとるだけの邪魔者にさえなってしますところを、こうしたまったく知らない人とのコミュニケーションツールに昇華させたわけです。


考えてみれば、ぼくらは何だって自己表現の一部として、コミュニケーションツールとしてあらゆるモノを活用できます。
ファッションも、映画も、お金も、知識も、経験も、すべて自身に蓄積・保存(ストック)するだけじゃなく開放(フロー)することで人とのコミュニケーションツールとなり得ます、自分次第でね。
コミュニケーションツールって、メールや電話といったコミュニケーションの方法を決めるツールと、上記で挙げたようなコンテンツ(中身)を決めるツールがあって、今回は後者のツールは実はいろいろなところにあるよってことを気づかせてくれたのだと思う。

もしあなたが何か自分にはもう必要ないもの、他に必要としている人が身近にいると感じるモノをストックしているとしたら、コミュニケーションのチャンスだと思って、思い切ってその人に渡してあげると、新たな繋がりが生まれるかもしれません。

ぜひ。


※この記事は19歳の頃の自分に向けて書いてあります