「とにかく全力で頑張る」をやめます。

 2014年に入ってから年始の数日間は目標についての記事がよく見られました。ぼくは毎年(というより何をやるにも)、特に具体的な目標を設定しないでいるのですが、今年は何か目標を持ちたいなあとぼんやり考えていました。そしてついに(?)タイトルにもあるように『「とにかく全力で頑張る」をやめる』という目標が見つかったので書いておきたいと思います。

※全力で頑張るのをやめるといっても、今までが全力で頑張ってきたんだという意味ではないです。
 

 ぼくは目標を立てるのが苦手で、あまり好きじゃないと思ってました。特に体育会系的な、明らかに無理なものやどう取り組むのか具体的に決まっていないものに対して、とにかく全力でやるみたいな感じが苦手です。それに加えて、今まで年始の目標も立てたことがないし目標とは無縁の人生だと思ってました。



・意外と日常に入り込んでいる「目標」に対する意識
 改めて考えてみると日常生活で目標を立ててるなと思う瞬間が多々あります。「打ち合わせを1時間で終わらせよう」だとか「あと3時間集中して試験勉強しよう」とか「今週でこの本読み終えよう」なんてのもあります。意識してないだけで瞬間瞬間に目標を立ててるんですね。自分で目標について考えてみると意外と目標人生だったというのは新しい発見です。

 じゃあ目標を達成できてる?って考えてみると達成できてたりできてなかったり…。特に、達成できていない中で深刻だと思うものには共通して「とにかく全力で頑張ればできる」思考が入り込んでたんですね。試験勉強について深夜の時間全部集中すればできるとか、現状明らかに問題だらけなのに笑顔でお互い「とにかく頑張ろう」と言ってみたり。達成できないって薄々分かっててもいいのに。。
で、どうせなら良い目標を立てたいなと思いました。目標を立てないでいようとしても、日常生活で無意識に目標を立てては達成できていないというなら、いっそ意識して目標を立ててみようとおもったわけです。



・そもそも目標設定はしたほうがいいのか
 目標を立てると決めたわけですが、そもそも目標設定って必要なの?ということについて。年始にはこんな記事が話題になっていました。
どうせ今年も目標立てても何も達成できずに終わるんだからやり方変えろ。やり方。 - 拝徳
昨年できなかったことはたぶん今年もできません - 脱社畜ブログ
 どちらも去年できなかったんだからどうせ今年もできないよというようなタイトルですね。でも中身を読んでみると、だから目標立てるのやめろってことじゃなくて目標の立て方を変えて工夫しろってことみたいです。他の目標についての記事でも目標の立て方や達成のコツなどの内容で、目標を立てて過ごすことについては肯定的なものが多いなと思いました。一先ず目標を立てることは良いことみたい。
今年こそ、三日坊主を卒業! 目標を達成するコツ3つ | 女子力アップCafe Googirl
今年1年を有意義に過ごすために、すぐに実行できる7つのこと:あるCEOの選択 | ライフハッカー[日本版]

 じゃあ具体的にどんな目標が良さそうなのか。上の記事で書かれてることを箇条書きで書き出してみます。
・何かをやるではなく何かをやらないという目標を立てる
・欲張りな目標を立てずに余白(余裕)のあるものにする
・数字を入れる

 基本的なコツはこんなところかなと思います。
あとは自分が目標にしたいこと。これが結構難しいです。体調を崩したくないから「体調を崩さない」という目標にしようと思っても、体調なんてどうしようもないときもあるし。ブログ毎日更新はハードル高いし(そもそも書くことあんまりない)。そう考えているうちに何かをやらないって目標がいいなと思いだし、「とにかく全力で頑張る!」が嫌いなんだから「とにかく全力で頑張る!をやめる」ってどうだろう、と考えました。


・思考停止を避けるための禁止ワード
 「とにかく全力で頑張る」をやめるという目標については思考停止を避けるための禁止ワード、ぐらいの捉え方をしています。全力で頑張ることや、もっている実力を出し切ることを否定しているわけではありません。「とにかく全力で頑張ろう」という状況になる時点で、それって遅すぎるんじゃない?と感じることが多かったのです。特に大学生になってからのことですが、なかなか動きだしが遅く、後半切羽詰って「とにかく全力で頑張ろう」で乗り切ろうとするリーダーをよく見ました。期限が迫っていたりチームで動くときに何をどう実行するのかということを考えるのを避けてしまっているなと。全力で頑張ることって、頑張ってるって時点で長続きしない不安定な状態なので、それを毎回必要とするやり方はどこかに問題があると思っていました。しかもなんだかんだ(※結果は中途半端だったりはしますが)それで乗り切れてしまう点に、これらを自覚できない原因もある気がします。


・優れた目標設定
 ジャック・ドーシー氏の以下の記事は、目標設定についての学びが多いと感じました。一般的なToDoリストはあまり好きではないのですが、これはいいなと思います。
Twitter創業者ジャック・ドーシーが語る成功の条件 - ログミーBiz


 高校サッカー部時代、試合前に確認して全体で共有するものがありました。
1.ボールを取られたらすぐ追う
2.パスを出したらすぐ走る
3.ボールをもった相手にすぐ寄せる
以上3つです。今思うとこれらは非常に優れた目標だったと思います。フィジカルやテクニックに依存していなくて誰でも取り組める点や、具体的に何をするのかがはっきりしている点、そして非常にシンプルです。このような具体的な実行ベースな目標が理解しやすく、成果もでるのかなと思います。いきなりここまで洗礼された目標は難しいですが。こうした目標もリスト化していきたいです。


 ということで、今年はとにかく全力で頑張ることはやめます!!全力で頑張らなくてもいいような、楽しい1年にしたいと思います。

書評:『絵と言葉の一研究』寄藤文平著

 先日、Twitterかなにかで気になるタイトルの本があったので買って読んでみました。
それが、寄藤文平さんの『絵と言葉の一研究』です。
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B5%E3%81%A8%E8%A8%80%E8%91%89%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E3%80%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E3%80%8D%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B-%E5%AF%84%E8%97%A4%E6%96%87%E5%B9%B3/dp/4568505070/ref=sr_1_5?s=books&ie=UTF8&qid=1390430005&sr=1-5

 本書を手に取るまで、寄藤文平さんのことは知りませんでしたが、日本たばこ産業の大人たばこ養成講座は知っていたので、寄藤さんのイラストはだけは知っていました。

 上記したように、寄藤さんは広告分野でのイラストや、アートディレクション、本の装丁などのブックデザインも手掛けている方です。


本書を読んで特に面白かったり気になった部分を抽出していきます。


・情報の2分類

僕は「情報」をふたつの形に分けている。
ひとつは「データ」
ひとつは「インフォメーション」。(p.14)

広告やイラストという情報を発信し相手になにかしら訴求しなければならない立場の寄藤さん。おそらく広告やイラストを「情報」として考えていくうちに、「情報」をふたつのかたちにわけて考えるようになったと思われます。
いわく「データ」とはただの事実で、そこに意味はなく、「CO2の排出量」という資料があればそれは「データ」。このデータを読み解き「CO2の排出量は20世紀終盤にものすごく増えた」といえばそれは「インフォメーション」となるそうです。

この関係は「空」はいつでも存在しているのに「悲しげな空」は誰かが見つけないと現れないのに似ている。「空」がデータ、「悲しげな空」がインフォメーションだと考えるとわかりやすい。(p.14)

イン(=与える)フォメーション(=カタチ)としてカタチが与えられたものを「インフォメーション」に分類しています。
この情報の分類は意外と意識が薄れてしまうことも多く、特にレポートや報告書、記録などを付けていくときに意識したいことです。インフォメーションを表わすためにデータを読み解くことを普段から鍛えていきたいです。


・31種類の装丁

広告など、クリエイティブな職業の人に対して気になるのは「アイデアはどこからくるのか」ということです。寄藤さんはこの質問をそのままの形で受け取るのではなく「デザインが仕上がっていくときの頭の中がみたい」と解釈し、実際に31種の装丁のイラスト案を書いて表現しています。
デザインのプロトタイプとして、寄藤さんの10年間のブックデザインの経験からでてきたというブックデザインを並べています。善し悪しではなく網羅的にアイデアを並べて、そのアイデアに対する感想のようなものが一言で載せられているので、企画などを考えるときの参考になりそうです。
「一度選択肢をひろげられるだけひろげると、こんなにもあるんだ」と思わされます。

・ブックレビューからみる本を読むときに大切な感覚
後半には寄藤さんによる7冊の本についてのブックレビュー(書評)が短めに書かれています。
その中の一つ、『世界をこんなふうに見てごらん』のレビューの中にこんな言葉があります。

すぐに良いと思える本は、実はすでに自分が知っていることを確認した本だったり、単純に役に立ちやすい知識が書いてある場合だったりするが、この本はどちらでもない。おそらく、これから知るに違いないことが書いてあるのだろう(p171)

この一節から本を読むときに何が重要なのかが読み取れます。もし本を読む機会が多い人は、「今自分が読んでいるこれは知っていることの確認なのか、これから知っていく・理解することについてのはじめのアプローチなのか」を考えてみてください。もし、知っていることの確認ばかりをして、「すごく勉強になった」などと思っていたとしたら、読書体験を考え直して方がいいかもしれません。


他に、重要な議論として「絵と言葉は対立しない」ということや「わかるとわかりやすさ」の違いについて自身の体験を実例に書かれています。
本を読んでて一番思ったことは「イラストがあってわかりやすいなあ」ということでした。絵と言葉について、わかりやすさをテーマに書かれている本で、この実感があることが一番の説得力になっています。
ぜひ読んでみてください。
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B5%E3%81%A8%E8%A8%80%E8%91%89%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E3%80%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E3%80%8D%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B-%E5%AF%84%E8%97%A4%E6%96%87%E5%B9%B3/dp/4568505070/ref=sr_1_5?s=books&ie=UTF8&qid=1390430005&sr=1-5

書評:『デザインの骨格』山中俊治著

本日ビブリオバトル山中俊治さんの『デザインの骨格』を紹介したので、その原稿を公開します。
たいしたことないですしまったくこの通り話したわけではありませんのでそれだけご注意ください。

(以外原稿)

“ こんにちは。4年生の野崎です。

今日紹介する本はこちらの、山中俊治さんの「デザインの骨格」という本です。まずは著者の紹介から。山中俊治さんは、1957年生まれの工業デザイナーで、車や電車、カメラ、腕時計、そして大根おろしなどを、デザインしている方です。もしかしたらみなさんが今日ここに来るまでに使っているかもしれませんが、Suicaの改札機も、山中さんが原型をデザインしたものの一つです。

 

この本は山中さんが「デザインの骨格」という表題でWeb上に書き上げてきたブログをまとめたものになります。ジャンルで言うとエッセイに近いです。山中さんが普段考えていることやものを見るときの視点、ものをデザインする時のプロセスなどに触れることができます。

 

まずみなさんと共有したいのは、今回の話ででてくる「デザイン」という言葉はたんにオシャレなもの、芸術性の高いものという意味ではなく、人とモノの関わりを総合的に適正化する装置や設計のことをいいます。少し抽象的でわかりづらいと思うので、この本の内容からいくつか例を出していきたいと思います。

 

ここの帯にも書かれています、“なぜ、Suica改札機の読み取り角度は13.5度傾いているのか”ここに、デザインが設計によって人とモノの関わりを適正化するということが込められています。今では考えられないかもしれませんが、まだ自動改札機を普及させる前、実験的にSuicaの利用を行ってみると半数近くの人が通れなかったそうです。通過率は50%ですね。今のみなさんならどこにカードを当てれば良いのか、自動改札機に触れてから機械が反応するまでにほんの少し間があることも知ってます。でも当時はそんなコツなど誰も知らなかったのです。考えてみれば当たり前ですよね。今まで世の中になかったものですから。

 

   そこで様々な角度やイラスト、文字を実験的に試していくわけです。Suicaは先ほど言ったようにタッチしてから反応するまで少し間があります。そこでタッチの時に人々を一瞬立ち止まらせるにはどうしたらいいのかを追求します。その結果、人がそこにカードを触れさせると認識しやすく、また一瞬立ち止まらせることができることからSuica改札機の読み取り角度が13.5度になったそうです。もしかしたらメリックの入り口にも応用できるかもしれません。

 

つまりデザインというのは、その環境の中で最適に機能が発揮される設計のことだと理解できます。めちゃくちゃ身近なところでは、家の鍵をかけわすれないために鍵は玄関に置いておくってことも人と物の関係を最適化してるといえます。これだけきくと「なんだそんなこと当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、おそらく日常にはまだ気がついていないだけの当たり前が数多く存在します。本の中からもうひとつ例をあげます。

 この本の第1章は「アップルのデザインを解剖する」というタイトルになっています。そこでは実際にアップルのパソコンを解剖したり、パナソニックのLet's noteと比較すると薄くつくられているアップルのパソコンについて考えたりしています。その中にアップルのiPadを、まだ言葉を使えない1歳半の赤ちゃんがロックを解除し、写真や動画を見て楽しんでる状況がでてきます。普通に考えると、ボタンが2つ、3つはあったほうが使いやすくなるのですが、アップルの製品は「やってみればわかる」をコンセプトにデザインが設計されているから、言葉を理解していない赤ちゃんでも使える状況を生んだのかもしれないということです。これは、アップルが「やってみればわかる」というコンセプトを追求した結果生まれたデザインによるものです。

 

 まとめに入りましょう。本書のはじめににはデザインとは、「見ること、聞くこと」から始まると書いてあります。ものの形・構造を理解して、批判的にものをみることが重要だということです。ここでいう批判とはものごとを原点から捉え直すということです。普段ぼくらの見ている日常生活に新たな視点や疑問を加え、そして新たな発想の種にしていければと思います。この本の中には100以上の過去のブログが掲載されているのですが、今日紹介できたのは3つほどのエピソードなので、他にも驚くような内容が書かれていたりします。今回のビブリオバトルのテーマが「卒業」ということで、大学を卒業する自分自身へ、社会人になっても小さな視点の切り替えや身の回りの物に対する疑問をもつことで、人生を楽しむことができるということを忘れないためのメッセージとしてお話させていただきました。同時にみなさんの発想に刺激を与えられていれば幸いです。以上で終わります。ご清聴ありがとうございました。”
(以上です)

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/482226470X

忙しいなかビブリオバトルを開催してくれた図書館スタッフの方と、学生ボランティアの方に感謝します。
ありがとうございました。

これから書評みたいなものも増やしたいですね。

資格取得に大切なたった一つの方法

大学4年生で、卒業まで残り2ヶ月を切りました。
大学生活の中で取った資格が3つだけあります。

それは、普通自動車免許と宅地建物取引主任者(以下宅建)、そしてファイナンシャルプランナー2級(以下FP2級)です。

普通自動車免許に関していえば、ほとんどの人がそれなりの勉強量をこなせば取得できるようになっている資格だと思います。
後者の宅建、FP2級に関しては、国家資格ということもあり、合格にはそれなりの勉強量が求められます。資格全般から考えると、中の上ぐらいかとも思いますが、自動車免許と含めて、資格試験に合格するために必要なことはたった一つだと思っています。

・とにかく体系的に学ぶこと
それはとにかく体系的に学ぶことです。
具体的に言うと、1つの参考書、過去問題集をひたすら読み続ける、解き続けることにほかなりません。
資格の勉強で陥りやすい状況は、数ヵ月後の試験に向けて勉強を開始するのですが、他にやることがあるなど、集中力が試験当日までずっとは続かないことにあると思います。
それは、資格試験を優先順位の1番にはなかなか出来ないということや、合格のための試験がかなり先のことだということで、やる気が持続しないということが要因だと感じます。

ぼくも宅建の勉強のときには1ヶ月後にはやる気が低下し、再開できたのはその3ヶ月後とかでした。


ただ、この時大切になってくるのが、テキストや問題集を変えずにやり込むことだと思います。
資格のテキストや問題集には、出版社によって違いがあるのは間違いないのですが、致命的と言えるほどの違いはありません。試験の範囲も事前からわかっているものです。
なので、テキストや問題集を選ぶ際はその本の完成度や評判よりも、自分に合っているかどうかを重視することが大切です。

僕の場合は、テキストの場合は文字に加えてイラストが多いものを、問題集の場合は回答・解説が別冊になっているものを選びます。

そうして選んだものをひたすらやり込む。これが資格試験合格への1番の近道だと思います。


年が明けて2014年になり早20日が経ちました。
今年、自分にとって少しハードルの高い資格に挑戦してみるのも良いかと思います。

2014年、動画はどうなるか、3つの分類と稼ぎ方

2014年はウェブ上での動画コンテンツが伸びるということがいたるところで言及されています。前回の記事(マーケティングのイベントに行ってきました。 - ほぼ日刊の雑記)の中にもあるように東洋経済オンラインの佐々木さんも、今年は動画に取り組むということを示唆しています。海外では去年から動画メディアの伸びがあるようで、VineVine)や、Upworthy(アップワーシーUpworthy)、TomoNews(トモニュース | CGアニメで伝える動画ニュース-TomoNews)、Snapchatなどは日本でも話題と利用者の広がりを見せています
では本当に今年、動画メディアやコンテンツがウェブで広がるのでしょうか。動画といってもどのような動画がどのように伸びるのか、考えてみます。

・Web上の動画メディア3分類
まず、現在の動画メディアを3つに分類してみます。1つ目はYouTubeに代表されるプラットフォームとして不特定多数の利用者から投稿された動画を扱うプラットフォーム型。2つ目がコンテンツを独自のコンセプトで作成し、配信するコンテンツメーカー型(コンセプト型?)、最後に外部で作成された動画を集め、タイトルなどを編集したキュレーション型です。

これらはそれぞれ、
プラットフォーム型=YouTubeustream、ニコ生(niconico(ニコニコ))など。

コンテンツメーカー型=TomoNews、Schoo - 大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティなど。

キュレーション型=Upworthyや、最近日本で出てきたものでは、刺さる動画メディア – dropoutBuzzLive! (バズライブ) - 野球、サッカー動画などに分けられそうです。


・広告で稼ぐか課金で稼ぐか
こうした中で最も注目を集めているのはバイラルメディアとして急激なPVの伸びを見せているキュレーション型のメディアでしょう。特に今、Upworthyは様々なメディアで話題です。主にSNSなどで拡散させることを狙い、多くの訪問数をたたき出しています。
こうしたバイラルメディアの収益源は主に広告だそうです。バナー広告のみではなくPR記事のように記事自体を広告としたスポンサードコンテンツ、ネイティブ広告の形をとり収益を増やしています。おそらくバイラルメディアとして立ち上げられた日本のdropoutやbuzzliveも広告を主な収益源としていくのではないかと思います。またキュレーターの質と量にもよりますが、参入が容易なため多くのサービスが立ち上がり、競争が激化していくことも予想されます。

対してWebで動画を作成し配信していくWebメディアのメーカー型は、独自の動画コンテンツを所有するという強みを持ちます。TomoNewsではCGアニメを制作し、短くまとめたニュースを配信しています。こちらの記事でも紹介されています。実写+CGアニメ=わかりやすいニュース「TomoNews」、アジアから本格参入|WIRED.jp
日本で課金でのマネタイズに挑戦している動画メディアとしてはschooがあげられます。schooは学校の授業のような形式で生放送の授業を離れたところでみんなで受けられるというサービスです。以前は収入はないと述べられてました。

■ビジネスモデルが気になります
■スクーって、いわゆるNPO的なアレですか?
現在、schoo WEB-campus に収益機能は全く装着されていません。
(利益0です。むしろマイナスです)
http://ameblo.jp/kenshiro1014/entry-11127545229.htmlより抜粋

ただ現在は録画の授業が見放題などの特典が受けられるようになる月額525円のサービスを行っているようです。

こうした姿から、まとめた記事をシェアやイイネなどで拡散させていくキュレーション型のメディアは広告で、コンテンツ作成能力がありコンテンツを蓄積できるメディアは課金を中心にマネタイズしていくことになるかもしれません。


・出版社や新聞社よりも、優れた映像をもつ組織が動画メディアでは有利?
こうして考えると、文字を中心に発信してきた出版社や新聞社よりも、独自の映像コンテンツをより蓄積しているメディアの方がWebでの動画発信競争において有利に思えてきます。
たとえば上記のschooのことを考えると、一つひとつの録画授業に値段を設けて、講師の人がテレビや雑誌、ブログなどのWebコンテンツで話題になったときに販売を押し出すなどすると面白いかもしれません。映像で授業を行う予備校がWebに参入し、1,2講義のみ無料で、その後は課金してもらうなどのシステムや、TED(TED Talks)のような質の高いコンテンツを多く保有している組織が映像をパッケージにしてWebで販売するのも考えられます。(TEDはおそらくやらないでしょうが…)

動画にしても、独自で面白いコンテンツを自分たちでつくるか、既存の動画の流通経路をSNSを利用して増やしたり、付加価値をつけていくことが重要に思えます。
2014年様々な動画のサービスが生まれることに期待します。

※参考記事
2014年は動画が来る? 今からチェックしておきたい海外の動画ニュースサイト3選 - メディアの輪郭

マーケティングのイベントに行ってきました。

昨日1月12日にあるマーケティング関係のイベントに参加してきました。
詳細はこちら→【※受付終了※定員140名】超豪華ゲスト4名!お正月だよマーケティング大学!ライフネット生命・出口CEO、すかいらーく・河南順一CEOオフィス広報GD、東洋経済オンライン・佐々木編集長、MarkeZine・押久保編集長の4名によるスペシャルトークイベト

ゲスト登壇者はライフネット生命出口治明さん、元・Apple日本法人 マーケティングコミュニケーション部長で現在はすかいらーくの河南順一さん、東洋経済オンラインの佐々木紀彦さん、そしてMarkeZine(マーケジン)の押久保さん。超豪華です。
聞いた内容をほんの少しだけまとめてみます。

「信頼されるには発信し続けるしかない」-出口さん
生保をネットで売るのは、相当な信頼を得なければできないこと。そして「信頼のためには発信し続けるしかない」という出口さん。生保というのは契約から相当長い期間付き合っていくことになるという特徴からネット生保は過去なかなか出てこなかったそうです。たしかに、家や車など数年、数十年付き合っていくような買い物ってネットじゃ不安ですよね。。

そんな生保をネットで売るために、。出口さんは「10人以上集めてもらえばどこでも行きます」と、自身が外にでて発信し続けているのだそうです。そこでライフネット生命について知ってもらい、信頼に繋げる。また会社の名刺を束のように持ち運んで、配るんだそう。これは、その後の口コミのハードルを下げるために行っているとのこと。口コミで話してもらうよりもカードを見せたり渡したりする方が楽ですからね。そこらへんは口コミなんてなかなかしてもらえないということをしっかりわかっているということが感じられます。

僕自身はライフネットは“わかりやすい”というところが1番のコアバリューなのかなと感じました。出口さん自身がとても素直でわかりやすいと感じる話し方をされます。
あとはライフネットの広報は変わったものが多いので有名です。たとえば、値段が書いてあるお皿に豆をいれて、ハトが食べた豆の生命保険に入る企画や、混ぜまくった納豆を食べる(?)企画、さらに出口さんがいろいろな格好をした画像がネットを探すと出てきます。
こうした企画、出口さんは当日まで内容を聞かないそうだ。なぜなら意味がわからなくて怒ってしまうから(笑)社員がハトの企画を持ってきたときに「お前はアホか」と言ったら「アホは出口さんです」と言われたエピソードは有名です。
仕事をしたら“生保”ができた(後編):社長の私が、20代の社員に「アホ!」と言われた――なぜ? (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン

こうした若者世代の感覚を押さえつけることがないような仕組みをつくっている点がライフネット生命マーケティングの極意なのかなと思いました。
出口さんが若手の社員に任せて自分は企画を一切聞かないのに対しすかいらーくの河南さんは、アップル時代のスティーブ・ジョブズマーケティングについて「彼の要求がすべて」ということを言及しています。
これはスティーブ・ジョブズ自身のマーケティングセンスと米国の特徴であるトップダウンが生かされているのかなと感じます。

ブランドを利用した発信とブランドを1からつくる発信
今回参加した東洋経済オンラインの佐々木さんは、昨年11月から編集長になり、サイトも一新。リニューアル後の今年3月には、PCとスマートフォンスマホ)を合わせて月間5300万PVを突破させた人物です。その中で重要な決断だったというのが、「紙とネットを切り離し、外部の書き手を増やすこと」でウェブオリジナルコンテンツを増やすということでした。出版社・新聞社の傾向としてはウェブメディアをつくるときにどうしても既存の紙コンテンツ(雑誌や書籍)の転用など、紙に引きづられてししまうところがある。しかしアメリカの調査によると、ウェブはウェブでコンテンツをつくったほうが読者に受け入れられているそうです。こうした取り組みも、週刊東洋経済というブランドが存在し、名前が認知されていることがPVの増加につながっているのかなと思います。

そういった点ではマーケジンの押久保さんは「(マーケジンの)ウェブサイトをつくってから、誰も検索してくれない、検索されるはずがないことに気づいた。だって世の中になかったもの、認知されてないものをつくったわけだから」とおっしゃっていました。認知されているブランドをもっていない中で、マーケジンはライブドアやヤフーといった外部の拡散力のあるところで取り上げられることで補っていったそうです。このように広めていったマーケジンやライフネットでは0から広げていくマーケティング東洋経済オンラインではブランドというリソースを利用したマーケティングの参考になるのではないかと思います。

次は動画コンテンツ?
現在ウェブメディアで大きなインパクトを残しているののが、バイラルメディアとよばれるSNSで拡散されていくメディアです。バズフィードやアップワーシーといった海外メディアが伸びてきています。そして佐々木さんいわく今年はウェブ上の動画コンテンツにづくりに注目がいくんじゃないかと。東洋経済オンラインでも今年動画コンテンツが出てくるということも示唆していました。(佐々木さんが出口さんへ出演して欲しいと伝え、また佐々木さんが保険に加入していないことをいうと、すかさず出口さんが家族構成を聞いていたところが面白かったです)

台湾発のtomonews(トモニュース | CGアニメで伝える動画ニュース-TomoNews)などウェブで動画メディアが来るというのは昨年末あたりからも言われていました
こうした取り組みに出版社である東洋経済オンラインが参入するのも楽しみです。

ちなみに動画コンテンツだとSchoo - 大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティがお気に入りなのですが、ちゃっかり今月の授業に出口さんが登場されますね。

炎上しないためには普段の振る舞いが大切
最後の「ソーシャル×マーケティング」というテーマの中で、出口さんへ「炎上しないために気をつけていることはあるんですか?」という質問。出口さんの回答は「気をつけていることはない」ということでした。
ソーシャルメディアで炎上することって、結局リアルの場においても「悪い」ことなんですよね。飲酒運転にせよアイスケースにせよ死ねなどの悪口にせよ。

出口さんはおそらく普段の生活から炎上するようなコミュニケーションや行動をしていないんですよね。だからそれがウェブに移ったところで、振る舞いさえ変えなければ気をつけることなんてないということになるんでしょう。
普段の振る舞いを気をつけることと、ウェブだからといって振る舞いを買えないということ。
この2点が炎上しないための行動になるんじゃないかと思います。

駄文からはじめる

今ぼくはすこし酔っています。文章を書こう書こうと思いつつ何も書けない今の現実を打破するためにも、今興味あることを羅列的に書きなぐろうと思います。

特に誰かが読むことも想定しないので退屈なものになるかと思いますが、ぼくの気になることを知りたいっていう人がもしいたら読んでみてください。
では。


・新興メディアについて
→実は去年末にあるWebメディアを運営する社長に会いに行きました。
その人はぼくとそれほど年齢も変わらないにも関わらずすごいなと思う部分が多く、自分の周りにはいない本物の信念や情熱をもってる人でした。

とりあえずそのメディアで新興メディアについての記事を書いてみたらどうかという話になり、参考資料として他のWebメディアと書籍を紹介していただき、それに目を通しました。

ここまでは良かったのですが目を通してみて、自分で実際になにか文章を書こうと思うとなにも出てきません。
知っていることと実際にやることとの間にあるものの存在をそこで認識しました。
この壁を越えるためにどうすしたらよいのか、ということと、新興メディアについての知識と自分の考えを成熟させたいという思いがあります。

・英語について
→とにかく情報の根源は英語記事なことが多く、また情報元としてあげられているサイトや書籍は英語のものが多いことを最近実感しています。
英語が読めないと得られる情報量が違うよ、という話は聞いたことがあったのですが、自分が実際に情報収集することをはじめてから英語が読めることの必要性を生活レベルで感じます。
かといって英語の勉強をしてるかというとそうでもないので、それをどうにかしたいという段階にあります。

・新聞業界について
新聞販売店で働いていることと今年からメディア業界で働くということで、自分の今所属している組織がどうなっているのか、今後どうなるのかをきちんと考えておきたいです。
特に販売店と配達のシステム、押し紙問題、販売店は本当に減っているのかということ。

ハッカーやプログラミング
→Webが面白いのと、目に付くスタートアップ企業の創業者に多いから。

・リストをつくること
→ジャック・ドーシーの記事( http://t.co/GwDn5xoWE5 )を読んで。
いくつかリストをつくってみたものの、毎日見ることが今までの経験から一つのハードルに感じます。

・文章を書くこと
→今回の記事のきっかけ。

こんな感じで面白くもないですが、駄文からはじめていきます。